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地味好み?

…だとはあまり思っていないのですが、先日お会いした方に『地味な着物』だといわれて面食らいました。

 そうかな。

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 確かに、ほかの方に比べると色数も少ないし、普段着普段着してるから、地味な印象だったかも。

一寸思うところもあって、そもそも地味って何だろうか・と考えてしまいました。

着物だけを指して地味という場合と、その人の姿そのものの印象が地味・という場合とでも、ずいぶん違うものだしなぁ。

 たとえば 私は赤みの強いものを着ても あまり華やかになる気はしない…sweat01

 

 さておき。

私の手元に来たての着物、なぜか今回は 『お悔やみ』系がまとまってました。

 木綿の黒紋付に麻のそれ、木綿の八寸(共帯だろうと思う)などなど…。

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江戸時分の木綿の袷の黒紋付。かなり小柄な方のもの。重かったろうなぁ。

 直に畳に置いてごめんなさい。

 そんでもって、『それとしても袖を通した』系も一緒に。

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黒のお召しちりめん。縞です。裾回しはちりめんの着物の繰りまわしのようで、地模様が様々な凝ったものが付けてあります。

こちらは私くらいの人のものだったみたい。三尺七寸五分。

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こちらは少々照りがあるんですが、落ち着いた年配の方のお召。

おキヨさん査定中(笑)

三尺七寸でした。

 昔って、みんな そんなにたくさん着るものを持ってるわけじゃなかったから、いろいろ繰り回したんだろうな。

 今は、着物そのものが特別になっちゃって、用途に合わせて色々そろえて当たり前・みたいになって、それを裏打ちするように色んな決まりごとをくっつけて、みんながんじがらめになってる気がする。

 大切なのは、なぜ、今、これを纏うのか・というところだと思うのに、そんなのどっかに置いてきて、やれ『格が高すぎる・低すぎる』、やれ『わざわざ着物で出てきて。洋服でくればいいのに』。

 確かに紋を五つも背負うことはなかなかないけど、出過ぎないけれど失礼のない装い・であっても、『知らない人から見たら大仰』で済まされてしまう…。

40を過ぎて、身内にも様々な変化が目に見えて増えています。

出来ることなら袖を通したくないものが、とても大切になってくる。

私の祖母が、母が、してきたように 地味な着物に黒の紋付羽織を選ぶことさえ着飾っているようにみなされることの切なさ。

 

疲れてきた体型を優しく包んでくれる着物は、悲しい気持ちにも とても優しいのに。

取り急ぎ、悲しい知らせを受けて駆けつけました…という気持ちは、黒い洋服にわざわざ真珠のアクセサリーをつける・という装いよりも悪く目を引くのだろうか。

 私は、そんなにずれているのだろうか。

 

 少数派であれば、全て協調性がなく意固地な人間・というわけではないと思うのだけれど…。

…旅立ってゆく人を送る・という気持ちは、衣類の和洋を問うのかしら。

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