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なんかもやもやっとしてる自分に。

 私は日々着物を着てるけど、着物が好きで好きで・というわけではないと思ってる。

 着たいものが着物だということなんだと思うんだ。

 私は、古い着物を好んで着てる。野良着でも何でも大体が人が着こんでこなれたもの。

 それが私にとって着るもの・着たいものの物差しなんだろうと思うんだ。

 私は、誂えというものを自力でしたことは殆どない。嫁入り道具は親様が揃えてくれたし、あとは仕立直しとか浴衣とか、そんな程度。日々着るものは下手でも何でもいいから自分でするわけで。

呉服屋さんに、行ってみようと思ったことがないわけではない。

現実に行って、そりゃあ「おぞい目」にあったことがあるし、それは、自分が無知だったからなんだろう。

そして、いろいろな出会いがある中で、もう一度呉服屋さんにtry!と思ったが、縁がなかったということも。

 私は着物というものを金額だけで考えてるわけではないんだけど、やっぱり、無理なものは無理で、業界に対して貢献してないユーザーとして、いつも引け目を感じてもいる。

 でも。ほしくないものは欲しくない。ほしいと思えば買う人です。

 モノを作ることを、暮らしの中でとても大切に思う。

だから、作り手、縫い手の方のことを思えば、自分って情けないもんだと思う。

着物に未来があってほしいと思う。

気軽に手にすることのできる着物だけを求めているわけではない。

でも、現代の着物の中でため息が出るような品物はとても手の届くものではないし、たとえおカネがあっても、自分には分不相応だと思う。

 そして、私は、たとえ、金額的に何とかなる古着の中でも、自分には過ぎたものだと思えば、求めることはしない・です。

 私は いつなん時でも、『縁』で図っているので、こういう感じなのかもしれないけれど。

 私の着物の着方というのは、「この着物が着物としていられる時間をちょっと引っ張ってる」というイメージだと思う。なんとなくだけど。

 もう、着物としての着手がいなくなって、切れとして刻まれるか否か…というようなものを着ることで、着物と一緒に暮らしているような。

 懐古主義ともいえるのかもしれないけれど、温故知新・だと言えたら前向きかなぁ。

 私は昔の暮らしが好き・というよりは、山に暮らして居ると町の便利さでは通用しない所が沢山あって、そこに昔の知恵や道具を持って来たら、ピタッと快適になるのだということを繰り返して、今に至るんだと思った。

 着物のお先は真っ暗だ・とは思っていないよ。

どんな衣類も時とともに変化してる。今、フランスの人がボよよんとしたドレスは着てやしないけど、だからってフランスのモードが死んだわけじゃないのと同じで。

 今現在 呉服屋さんが売りに出してる着物を今の人が着たいと思えば、着るんだと思う。

今の人が着たいような取り合わせを呉服屋さんが一生懸命に考えて、展開していくんだろうと思う。自分で考えて着る人ももっと増えて行くだろうと思うし(くくりのない世代がこれからの主人公なんだから)。

無責任な言い方に聞こえるかもしれないけれど、私は、それはそれとしてあるんだろうと思うようになった。

 それは、自分が農業と着物とを重ねているからかもしれないな。

 どちらも、作れば作るほど、借金が増えて、買いたたかれて行くような側面がある。

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【キジベイベー】

 作ろうとすればするほど苦しくなっていく。

 作るためには借金を抱え続けることになる。

 でも、好きで、やめた方がいいのに 好きで、作ることを今年も選ぶ。来年はやめようと思うのに、年が明けたらまた種もみをふやかすことを考える。

 自分で選んでいるんだ。しんどくても、作り続けるということを。

 誰に強要されなくても、畑に向かって重いバケツぶら下げて坂を登る毎日を。

おカネになる仕事をすればいいものを、ただ、ご先祖さんが残して逝った地面を耕す毎日を。

集落営農になったからといって、近い将来組合員がいなくなることに変わりなどない。

今、みんなで ベンツより高い農機を折半して求めることが出来る程度の話だよね。

うちより若い手はもうないのだから。

でも、この棚田を、段々畑を、もう1年,もう1年と思う気持ちが止められなくて、きっと来年も何とかしようと思うんだ。

だって、うちのお米、おいしい。

小粒で甘くて香りがいい。

ブランド米食べたけど、ちっともおいしくなんてなかったよ。

うちのお米、おいしいよ。

それと同じで、着物、好きだよ。

毎日、しんどい思いして織ってる縫ってる手があるって、ありがたいと思うよ。

それを何とか売ろうとする人がいることも大切なんだと思うよ。

皆、暮らしていくんだから。

 今日、自分の畑を見下ろして驚いた。

これを自分が、自分の手が、ここまでしたのか!?と、本当に驚くほど、きれいに畑の姿になった。

 農作物はみんな生きてるから、私が作ったわけじゃない。私だけで作ったわけじゃない。でも、私が作ろうと思わなければ、この畑は、ない。

私は きっとまだまだずっと着物を着るだろうと思った。

知識も何も身については行かないただの着手だけど、きっと、古い着物を 繋ぐようにして着続ける。朝のリレーという詩が好きだったけど、あんな風に、誰も知らなくても、次につながって行っているものがあったらいいなと思う。

眠くて目も霞んでて、きっと朝になって読み返したら、壁に頭ぶち続けたくなるほど恥ずかしいこと書いてるんだろうなぁ。

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【最近ハマっている、七輪で何でも役晩御飯の様子】

 

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コメント

お久しぶりです。
どうしてでしょう、読んでいて涙が出てきました。
地に足をつけて生きると言うのは、こういう事かもしれないと思いました。
命への思い、畑を作り守り続けたいと言う思い、着物への思い・・・全てが、どこかに共通項があるような気がしました。
・・・・なんでしょうねえ。スケールが違うんですね。
小さな庭の家庭菜園、ベランダのコンテナガーデン・・・趣味と実益?
いやぁ、なんだか遊びのように思えてしまいます。
それで良いのですけどね。私の身の丈に合っていると思うし。
これぐらいしかできないのも現実ですし。
尊敬しています、本当に。素晴らしいと思うのです。
誠実に、真っ直ぐに生きておられる・・・素敵です。

それにしても、ピヨピヨズの可愛らしさは、いったい何に例えれば・・・・・lovely
立派な畑作り、お疲れ様です。
今年も美味しいお米が収穫できますように。
でも体が一番ですよ。無理せず・・・

投稿: 夢 | 2011年6月19日 (日) 10時28分

夢さまbud

 こんにちは!

 お家の野菜、いいですよね(・∀・)イイ!

 私もコンテナで、ミニ人参育ててます!かわいい~~heart02殆どが ウサギの餌と化していますが(笑)

 好きなこと・出来ることの中からひとつずつ手を伸ばして行けたらいいなぁと思って暮らしてます。着物も好きだし、農作業も好きだし、しんどいこととはかりにかけたら、好きって気持ちの方がちょっとだけ大きいみたいです。 

 夢さん、体調は如何ですか?お互いにぼちぼち行きましょうね!

 ひよこ最高です!

投稿: ゆん | 2011年6月19日 (日) 14時01分

わたしの、愚にもつかない呟きの数々が、色んな人をもやっとさせているだろうなと思っています。

ゆんさんのように真っ直ぐ地面を歩いてゆくには、わたしはもっと浮足立ってる^^;
欲深い。

いつもごめんなさいと思っています。

ゆんさんの着物が、一等好きです。

投稿: おつう | 2011年6月21日 (火) 17時21分

おつうさまbeer

 おつうさん~~コメありがとう~~( ´;ω;`)ブワッ

 そもそもは私の萎え萎えツイートが情けなかった~!おつうさんの情熱を心から応援します。

 私、あのとき、某人間国宝の方の反物がウン千万で、御本人ヘの代金が二百万…。しかも6年先まで予約でいっぱい・という話を聞いて もう、怒りと脱力でへろへろになってたんです(馬鹿

 でも、作り手はそれでもひたすら作りたいのだし、買い手はそれでも買うのでしょう。ただ、それでは先が見えてる…。
 手軽に求められる着物には、多少の無理をしてでも欲しい・と思うものは滅多にないし、素敵と思うものはまさに雲の上…。まん中がないのですね…。

 洋服には、ピンからキリまであるのに。

 着物は博物館に飾るためにあるんじゃないよ~!って思いながら、でも、今この時作り続けてる人になんのエールも送っていない自分。

 これは、常に自分の中にある葛藤なんです…(;ω;)

 でも、なんで「現代の着物」って「現代感覚」ではないんでしょう?もっと、違うものを人は求めていると感じているのに(使い捨ての浴衣はどうだかわかりませんが)。

 私はヘたれで 澱が浮かぶことを避けてばかりなので、おつうさんの思いを受けきれなくてへろへろになりますけど、時間をかけてじっくり吸収させてもらってます。尊いと思います。

 畑で植物に向かって無心になってる時も、常に意識の中に着物のことがあるというものすごい業(笑)

 好きとか嫌いとかそれ以前に、この着物を着物として繋ぎとめるために 自分の数十年があるような気がすることがあります。おこがましいけど、ほんとに着物が存在するために、自分の体を使われているような(とくに野良着!)。


 おつうさん~!これに懲りずに数少ないお友達でいてくらさいましね~ヽ(;´Д`ヽ)(ノ;´Д`)ノ
 

投稿: ゆん | 2011年6月21日 (火) 21時31分

ゆん様、こんにちは

ゆんさまの生活は本来の姿なんだと思います。
私は、縫うこともできませんし、洋服時代に育ってきました。
着付けを習いに行き、多くのことを学びました。
洋服なんて、学んで着るものではないのに・・・。
日本の着物を親から教われなかったことに、少し複雑な思いもしました。

今、数少ない作り手に貢献することも大事とも思いますが、ゆんさまのように、今までの物を大切にすることの方がもっと大事だと思います。

投稿: うさミミの母 | 2011年6月22日 (水) 10時01分

うさミミの母さまcherry

 おはようございます!コメントありがとうございますヽ(´▽`)/

 ひと口に着物好き・といっても、本当に様々な入り方や楽しみ方、考え方があるんだ・と気付いた時に、ものすごい衝撃を受けると同時に、何とも心強いと感じることがあります。本当は画一化され切っていないんだ・と。

 もっともっと、いろんな人と話し合って切りあって、着物が、着物好きな人が元気になれたら!と強く思います。

 私も洋服育ちなので、着物の取り合わせなどはいまだにさっぱり…。でも、着物が中心だった時代にも、センスのいい人 残念な人がいたんだし!色々試して馴染んでいきたいです。

 暑くなってきましたが、うさミミの母さんも、どうかお体大切にお過ごしくださいpenguin

 ありがとうございました:;;;:+*+:;;;:+*+

投稿: ゆん | 2011年6月22日 (水) 10時58分

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