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離れていくなあ…。

086

お祭りの夜の 実家の玄関先です。

 父が 提灯に ろうそくを灯しました。

 私が子供のころは、必ず 祖父が こののぼりやちょうちんを飾ってくれて、「どうじゃ。ゆんや。まっつりはいいのぅ。」と笑いました。

 子供と動物が大好きな 働き者の祖父でした。

 祖父が亡くなったのは 6年前。姉の子供がおなかにいる時でした。

 

 亡くなってすぐ、祖父は私の夢枕に立って、

 「とも(姉)に、体を大事にせぇ・と云うといてくれ。大事な子ォやさかいの。」と言いました。

 結婚して13年、やっと授かった大事な赤ちゃんです。

 じいさまは とても心配していたんだな・と、目が覚めて、胸が痛くなりました。

 夢の中のじいさまは、少し若くて おしゃれだったころの姿でした。

 

 お祭りが来るたび、昔のことを思い出すようになったのは、私が少しずつ年をとってきたからなんだろうなぁ。

 数軒のテキ屋さんの並ぶ中に、小学校時分の知った顔を見つけることがあっても、声はかけません。

 ただ、「皆、すっかり親の顔になってるなぁ。」と思います。

087 たのきんトリオが好きだった子も、明菜ちゃんが好きだった子も、かつて自分が興奮したおもちゃやくじ引きを うんざりしたような顔で、でも「おんなじもん・欲しがるなぁ。」なんて思いながら、わが子や甥っ子姪っ子に買い与えていたりして。

 私の子供たちも、姪っ子も、「お祭りの晩はおじいちゃんと夜店に行って、おもちゃを買ってもらう!」・と思い込んでいて、早くから日が暮れるのを心待ちにしています。

 どう考えても、我が息子が一番お金のかかるおもちゃを選んでしまうんだけど、よ~~く見直してみると、女の子連中の方が「あとあと細かい出費」を 爺にさせているのですcoldsweats01

 そこそこのおもちゃのほかに、「金魚すくい」だの「ベビーカステラ」だの、「射的の景品のおねだり」だの…sweat02

 女の方がやっぱ・よくばり?

 

 先日、ゼニガメが一匹 身罷りました。

お店のおじさんも「こいつはちょっと元気がないかもよ。」と心配されていた、大人しいカメでした。

 

 翌日、カメのお墓をみたら、何だか様子が違う。「…?」と思いつつ、さらに翌日。

末っ子ボンさんが、水路にしゃがみ込んで 何やら洗っているのです。

「…もっちゃん?」と声をかけると、さっと握った手を後ろにまわして 逃げようとします。

 小さいお手々からはみ出しているのは、…カメのしっぽ…(ゼニガメは しっぽが長いのです。)sweat02

「…もっちゃん、なんにも もってないよ。」という彼に、

「あのね、カメは死んじゃったから、お水につけても生き返らないの。お花と違うのよ。」と言いました。

「…おみずにはいったら、また うごくでしょ?」。

「ううん。ごめんね。カメは もう なんなんさんとこ行ったから、それは空っぽなの。よく見てごらん。もう おめめがなくなって へこんでるでしょ?カメは死んだのよ。」。

 息子は カメの目を見て、一瞬 驚いた顔をしました。

 しばらくして、「・・・・~~~~ひ~~んsweat01ひ~~~んsweat01」と 泣きました。

ああ、死ぬ・ということが 分かったんだな、もう帰ってこないってことが わかったんだな、この子は、ちゃんと、カメの死について 受け入れることができたんだな…と。

 泣くだけ泣いたら、「おかあちゃん。もっちゃん、シャベルはほいくえんだから、かめの おはか ほって。」と 言いました。

 

 こうして大きくなっていくんだな~。どんどん置いて行かれるなぁ。

お墓を作ったところに、次女がやってきたので 話をしたら、

「ああ、もっちゃん、偉かったね。カメが死んだの・分かった?淋しいけど、なんなんして、カメを送ってあげようね。」と、末っ子の頭をなでてくれました。

 

命の大切さや重さを心にしみこませるには、いくつもの死を乗り越えないといけない・と思います。

 

子供のころ、たくさんの虫やカエルを殺して遊びました。

そして、たんぽぽの綿毛を、たくさんたくさん吹いて飛ばしました。

大事に大事に思っていた猫は、必ず 突然いなくなりました。

 そのうち、よその縁の下や 御宮さんの縁の下で ねこの頭がい骨を見つけて、自分の猫がなぜ消えてしまったのかを 理解しました。

054  置いて行かれるのは、とても切なく・やるせないものです。

 でも、だからって本題をすり替えて、適当な慰めでごまかしたら、いつまでたっても受け入れることができません。

大好きな人だからこそ、その人が逝ってしまったことも 受け入れて生きていかなきゃ…。

 この世でいちばん恐ろしいのは 逆縁の不幸だと、子供を持ってから知りました。

 私の友人は 子供(自力のみでは 生きられないのです)より先には絶対死ねない!とも言います。

 

 命は 一つずつだから、大切にしなきゃ。

 

 もうすぐ、優しかった人の四十九日です。

 きっと、少しずつ慣れたと思っていた毎日に、あらためて悲しみが沁みてくるでしょう。

 お爺ちゃん・お婆ちゃんの顔を見に行ってこよう・と思っています。

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コメント

お久しぶりです。
命の意味、命の重さ、そして命の終わりを子供の教えるのは、
何だかとても難しくて苦手な分野です。
でも、しっかりと教えてやりたい。教えなければいけないことですね。
大切な命を、どんな風に受け止めて、どんな風に見送るか。
我が家にもペットが居ますから、いずれ我が子も直面する問題です。
その時、私に何ができるか・・・まだ想像がつきません。

末のお子様が、小さな胸で受け止めた「命の終わり」が、
私の胸にも響きました。涙が出ました。
少し優しくなれた気がします。ありがとう。

投稿: 夢 | 2009年5月 8日 (金) 13時17分

夢さまbud

 こんにちは!コメントありがとうございます。

 子供には、教えられることが多いってホントですね。子供が「わかった!」「できた!」って瞬間に立ち会うと、「うう・ありがとうcrying」って思います。

夢さん、年明けから、とても大変な思いをされたでしょう?きっと、娘さんは感じ取っておられますよね。周りの人間が命を大切に思っていれば、必ず子供はそれを身に沁み込ませていくと思うんです。それが私の対児哲学!!(他力本願ともいう…coldsweats01

 夢さん、こちらこそ、いつもありがとうheart

投稿: ゆん | 2009年5月 8日 (金) 14時54分

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