« 気、気になる・・ | トップページ | 袷の季節が・・ : ふたつめ »

袷の季節が・・

ここに、1枚の「ご利用明細票」があります。

 朝、末っ子を保育園にお願いしたその足で、隣町の「郵便局」に向かい、送金してきたのです。

 「・・ん?」。口座間の送金の手数料が0円なの?アレコレさんちの振り替えには80円。

 あ。ゆうちょ銀行になってる・・。

 都会の方達には「郵政民営化」って、生活に影響ないどころか、さまざま「節約」できていいよね・ってかんじなんでしょうか。

 私が住んでるところではここ数年、本当に不自由になって、気持ちが沈んでくるほどでした。

 まず、送金に「隣町」の、しかも二軒先の郵便局にいかなきゃならなくなりましたし・・。山ですから、「農協」と「郵便局」が頼みの綱でした。こと、郵便屋さんは、昔からの顔なじみで、足のないお年寄りにとっては家族並みに世話を焼いてくれる大切なひと。

 「馴れ合い」で悪いことをする・って思う向きもあるかと思いますが、そこは「人の目」があって、自浄してきました。

 私は、嫁いで、まず、郵便局にいき、通帳を作りました。「競争意識がなくてダメ!」と**委員会で叫んでいたけど、そのほのぼの親切な空気が嬉しかったのを覚えています。

 嫁家の親戚に荷物を送る、なんてのも、戸惑う私に親切に教えてくださった局員さんのおかげで覚えていったし、義母の年金のこともそうでした。

 ・・まず、集配ができなくなって。荷物も融通が利かなくなって・・。子供達の「学校貯金」もこの夏で取りやめになりました。歩いてゆけないお年よりは年金を受け取りにいけません。今は、村内のデイサービスのバスにちょっと寄り道をたのんでる人もいらっしゃるけど、そのケアがいつまで続くかは疑問。「市」に呑み込まれて仕舞ってからはケア施設のトイレットペーパーも切れがちだっていうから・・。

 隣町の郵便局は大変な込みようでした。笑っている人はひとりもいなくて。

 「コレは、こういうものだ。」と、こどもの頃からそこにあったものが消えていく。

 この村に初めて郵便局ができたとき、この村にはたくさんの人がいて、わけも分からず子供達ははしゃいだのだろう、紅白のお饅頭なんか配られて、大騒ぎだったんじゃないかしら・・。

 ささやかな幸せがどんどん消えていくこのごろ。メールは本当に便利だと分かっているけど、「用件」としての使い方しか私には馴染めない。「受け取って」、「大事に封を切って」、「便箋を取り出して」、「ひろげながら、便箋の模様を楽しんで」、「手紙を読む」。

 読み終わって、「便箋を畳み」ながら、「アレッ」と思って、「また開いて」、「読み返して」、「改めてたたみなおし」て、「封筒に仕舞う」。

 私は何かと叙情的に受け留めがちで、なかなか先にすすまないから、ちょっと娑婆におしりがおちつかない。そんなときは、中学の公民の先生のことばを思い出す。

          家庭とは、社会における、最小の単位である。

・・今日は衣替え。末っ子はうわっぱりを着てお教室に駆けていきました。お姉ちゃん達からのお下がりで、ついにボタンがなくなって、昨日あわててつけたのが、主人のガクランの渋~い金ボタン!生意気に見えておかしかった!しかも、ミニカーで遊びながらの鼻歌が、

 ま~・てぇ~・ど・く・ぅ~・ら・セ・ぇ~・ど~・・・よ、宵待ち草!!

折りしも、お気に入りの古いボルドーの銘仙に着替えているところだったので、一瞬の時間旅行気分を味わってしまいました。夢路風の美女に「変身」できたらいいのにね。

 

|

« 気、気になる・・ | トップページ | 袷の季節が・・ : ふたつめ »

くらしのこと」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/398731/8190459

この記事へのトラックバック一覧です: 袷の季節が・・:

« 気、気になる・・ | トップページ | 袷の季節が・・ : ふたつめ »