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2007年10月

こどもの遊び場

こどもがはしゃぐ声が煩くて訴える。

 病気でふせっているのに、こども達が公園の噴水で遊ぶ声が煩くて、耐え難い、という訴えで、噴水が止められた。

このニュースを知ったとき、ぞ~ッとした。そのアト、なんともいえない怒りがこみ上げた。訴えた人にも、それを通して、噴水を止めたほうにも。

 その噴水はこどもが水に触れて遊べるように作ってあった。水を止めたら、ただの味気ないコンクリート敷きの公園だ。

 水遊びをしなくとも、声が煩いと怒鳴り込まれるかもしれない。だから、きっと、その公園には、もう、親は行かせないだろうと思った。(今、どうなっているのかは知らないけれど。)

 こどもたちの声が聞こえるのは、未来がある町、ということだと思う。

こども達が公園に集まって、意味もなく、走り続けながら大笑いをしている光景は、心からホッとする。私が子供だった頃は、それが当たり前で、誰も意識さえしなかった。

お寺や神社はこどもの遊び場だった。立派な瓦の屋根に、オニ役がゴムまりを投げ上げて、キャッチする間にみんなで逃げる。ボールをとったらオニが「ストップ!」と叫んで、みんなを止める。決まった歩数で誰かのところまでスキップして、タッチ!オニは交代。

犬走りのあたりに、並べて埋め込まれた石を「歯」に見立てて、杉の枝葉で磨いて遊んだ。

時々は、お宮さんの掃除も遊び半分でしていたり。

お手水の水はいつも冷たくておいしかった。おじいちゃんやおばあちゃんが、お参りの仕方を教えてくれたり、入っちゃいけない「結界」のありかを、本気で怒りながら教えてくれたりもした。

私が子供の頃は、神社仏閣、そして、畑が宝の山だった。

むき出しの地面に、こども達の歓声がやさしく吸い込まれていった。底の薄い、突っ掛け履きの運動靴は、いつも土埃で白っぽかった。膝はいつも赤チンでぎらぎらしていたし、絆創膏は大切だったから、めったに貼ってはもらえなかった。

自転車をこいで、どこへでも行けた。みんな、立ってこいだ。ハンドルを激しく左右に振って。

 先日、実家に帰った折、「ボールオニ」をしたお寺の前を通った。驚いた。お寺の敷地のど真ん中に道路が通っていた。

母に聞くと、数年前に道路の分だけ買い取られたそうだ。ばかげた話に唖然とした。広かった「遊び場」は真っ二つに切られていたのだ。

 そこで遊んでいた頃、どうしても近寄ることのできない場所があった。墓地の一角の木のそばだった。暗かった。陽が射しているのに、暗いのだ。

四年生のある日、勇気をだして近づいてみた。木の根元の草の中に、古い古い、小さな墓標があった。彫られた文字も角が立っておらず、相当古い様子だった。

 少し離れたところに、これまた古い井戸の跡もあった。

・・と、突然、風もないのにガサガサっと音がして、我に返って、半泣きで走って帰った。

 後で聞いたら、それは、お女郎さんたちのお墓だった。

旧北陸街道沿いのお寺さんで、その街道沿いにはそういったお店がたくさんあって、その無縁仏を葬っていたのだ。(昭和になっても、赤線があった、と祖母が言った。)

 子供心に、世界が変わったのを感じた。ただの遊び場だったお寺さん。

こどもの遊び場には、いろんなものが落ちていた。仲よしも、仲間はずれも、ハンカチも。

 

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うおッ!!

しょ、樟脳くせぇッ!!!

 ・・と、かなり乱暴なことばを、思わず吐いてしまいました。「晩秋からウール」を広げるなり。

 義母がくれた物で、臙脂がベースの、三色の濃淡で、細かな横段模様を表した、一見無地、撚るシワでなんとなくよろけた表情がでる、あったかそうなウールのきもの。

 大好きなので、きっちり樟脳を入れてました。おかげさんで、蟲どころか、ヒトの子も寄り付かない、素晴らしい刺激臭・・。「かあちゃ~ん、なんか、お目めいた~い・・。」と、ボンさんに言われてしまいました。うん、母ちゃんも然り・だよ・・。

 しばらく風に当てて、何とか着用可能に。それでも、からだをよじったりすると、体温でぬくめられた樟脳臭が、鼻孔めがけて上がってきますわ・・。

 「きものは季節感を感じられる究極のおしゃれが楽しめます。」・・なんて、手引き書なんかに書かれてあるけど、ある意味、この匂いでも「きものの季節感」が感じられてるのかも~~~^^;「ああ、箪笥の奥から出てきたのね、冬だわねえ。」・・なんて・・・。

 すっかり秋も深まって、単の引っ張りじゃ、ちょっと頼りない。でも、もうあと十日もないものね。また、箪笥の奥に眠る日々だものね。

 中着の伊達締めを「ゴムベルト」(かっこ悪いけど、ぬくい!)に替えて、背中を温めて、もう少し単を羽織ろう。たったひと月たらずしか使わない、まさに「自己満足」な単の羽織ものたち。

 薄手の引っ張りの下には、あたたかい・冬のウール。

 もう少ししたら、あたたかいもの同士を重ねて過ごす。あたたかいものを食べながら。

 楽しくなってきたぞ。別珍の足袋、出しておこう!爪皮ついた履物も。

 いやいや、子供達のゴッつい上着が先か!!また、玄関が狭くなるなあ・・。

 

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一体、

なんじゃあ!!この馬鹿オトコは~~~~~!

 ・・と、朝一番から怒り心頭!!

 ・・・別に、ワタシにはそこまで怒る権利もないんだけど、やっぱりムナクソ悪い!!

 先日、離婚した女性と、「不倫」していたと自らバラす、変なヤツ~!その目的はなんだ?

 

 そんなくだらないオトコに関った女性もどうかと思いつつ、その人の子供達の気持ちを思うと気が滅入る。

 どんなに時代が変わっても、「親」には「親」以外のものであって欲しくないのが子供の気持ち。ましてや、金だの性欲だのにまみれた姿なんぞ見たくはないだろう。

 何で、そんな馬鹿なことをさらして、沢山の人の心を傷つけなきゃならないの。自分だって傷つくだろうに。なんで、自分を大事にしないのかな。沢山の人と関って生きているだろうに。思春期にサボったのかな、痛い目に遭うことを。

 なんだか、ルール違反が多すぎる。我慢するのは かっこ悪いと思うのかな。さまざまの「食べ物屋さん」の話にしても、身の丈を忘れて首絞めて・・。

 誰しも、間違う。間違ったのなら、やり直せばいいと思う。でも、取り返しのつかないほどの、悪意さえ感じるまちがいが目について、唖然とする。

 えらそーに!!っていう人も居られるだろう。でも、おかしいと思うもの。

 自分の役割を忘れちゃいけない、って思うもの。

 

 

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冬のしあわせ・・

つ、つめた~~~~ッ!!!

 夕べは、ストーブに薪をくべた家もあったと思います。

 我が家では、お茶の間のコタツにお布団をかけました。

「まだ、火の気はなくてもいいね。膝かけ程度でね。」と義母と話していたのですが、

夜、義父が電源・ONに。 山は、よっぽど寒かったんだろうなあ・・。

 我が家では、生活用水は、7割がた「山水」です。天然水。ごみを除いただけの生水。

だから、実家に行って、炊飯すると、蒸気のカルキ臭に驚きます。やっぱり塩素は怖いです・・。

 ところで、このお水・お天気お姉さんよりお役に立つ・気象バロメーターなんです。

春が近づくと、「アレ?今日のお水は冷たさが緩いな・・。ああ、もう・春なんだ~。」。

「アレ?少し色があるかな?上で大きい雨降ったかな。」。

 ・・という風に。

で、ここ数日、「つ、つめた~~~!」。そろそろ一気に気温が下がるな・って。

 いやあ、夕べのお水の冷たかったこと!!すすぎ中のお茶碗の洗剤と油が分離・凝固してしまいます ><;(コレがあるから、寒い時期は石鹸が使えない・・。「マザータッチ」というのが好きだけど、高すぎるので「緑の魔女」で手打ち。個人的にはお米のとぎ汁がいいな、手荒れがなくて・・。)

 

ハイ。今朝は冷えました。空気がパキッと、鼻に痛かった・・。

こういうとき、必ず、「は~~~ッ=3」って・吐く息の白さを確かめてしまいませんか?

 寒くなって、あったかいお茶の美味しさが身に染みたり、それぞれ好きなお部屋で過ごしていた家族が、火の気を求めてお茶の間に集まったり。

 食後の、おじいちゃんのコーヒータイムに孫達が参加して、「アタシ、紅茶~。」「アタシ、あめ湯~!」「もっちゃんは・まっちゃのくずゆ・ね。」。

(食後の仕事は増えるが、その分、夕食は週3のペースで鍋物となり、手間はとんとん・というところか)

 「つ、つめた~~~!」・・と、お茶碗を洗っていると、お茶の間からはにぎやかな声が聞こえてきます。「このなごやかさ・・三丁目の夕日か?」なんて、心の中で突っ込みを入れつつ、寒くなったからこその幸せに、少しうれしくなります。

 ・・で、子供達がコタツに釘付けになってる間に、とっとと片して、本を読もう!!図書館で借りたのも楽しみだし、読み直したいのもいくつもあるし・・・。

 

 急いで片付けモノをしていると、夏前に「取り壊す小学校」から頂いてきた「1立枡」が目に入リ、胸がきゅうっとなりました。

昭和三年十二月の第六学級の生徒達。・・・15年も経った冬には、暑い国に居たかもしれない。村の冬を恋しく思いながら。

 石油ストーブの掃除もしなきゃなあ・・と、気持ちを切り替えつつ、あったかいコーヒーを、読みかけの本の隣に置きました。

 

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もう少しで・・

終わりなんですが、今日、ようやく、

 単の羽織を使いました。

 「10月なんだけど、どうも羽織って程じゃ・・」という毎日で、

さらっとショールをひっかけてでていました。

 でも、今日はさすがに肌寒い!やっと羽織が着られる!!

 ・・で、「羽裏」に惚れて手をだしてしまった 単の染め疋田の羽織に

袖を通しましたぁ~^^う~ん、一気におしゃれっぽい感じになります。

きものらしい雰囲気といいますか・・。

 ワタシは、羽織が大好き。

羽織の背中が好きなんです。

多少老けてみられても、まとめ髪のえりあしから、静かにはねた衣紋。

そこからするするっと落ちていって、ふっくらとカーブする、帯の山。

 百済観音じゃないけれど、しょろりんと流れ落ちる、

岩に添うように流れ落ちる 清水のような質感を 羽織の背中に感じてしまいます。

 まあ、例によって、幼い頃からの「母の着姿」の記憶の影響なんでしょうけど。

 羽織や引っ張りは大好きなんですが、道行が苦手。

とってもいい生地で仕立てられた道行が 幾枚かあるのですが、

・・タトウから出たことがありません。

かわいそう。でも、着ない。なんか、「そこまでは必要としないよ・・。」

・と、構えてしまいます。大げさに感じるのです。

  デモ。素敵な型染めのものなんかは、「・・このままでは・いけない!」

って思うのです。もう!羽織だったら毎日でも着るのに!!!

 要は襟元の形が好みではないのかも。あの、作りこんだ感じが。

 外は冷たい雨が降り続いています。

 氷の粒が混ざったような、この時期特有の雨の匂い。

 さて、羽織を脱いで、引っ張りに替えて、前掛けしめて、はじめよう!

お義父さん、冷え切った体で山から帰ってくるからね。熱めのお風呂を沸しとこっと。

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もったいないので Ⅱ

お師匠様が・・

 三味線のお稽古の度に(・・娘のお稽古・だけど・・)、

  「コレ。良かったら使ってよ。アタシ、ちょっと整理したいのよね。」

 ・・と、きものを下さるのです。ナゼ、こんなに女モノのきものを?・・という疑問はさておき、今回頂いてしまったのは「紅型」

 

  「染みがあってね、着づらいと思うんだけど、勿体無くて捨てられないのよ・・。使わなかったら なにかにして?それとも、閑みて ちまちま解いてみる?」

  「・・洗張り・ですか。」

 ああ、情けない。きものを着ていながら、始末ができないワタシ!!

 紅型の小紋と羽織。どちらも落ち着いた いい色柄。地色がやさしいだけに、少しの染みが目に付いてしまう・・。

 

 いいなあ。この小紋。大きめの松竹梅を落ち着いた青で染めてある。さし色の赤も気持ちいい。

 可愛いなあ。この羽織。ところどころの紫色がおいしそう・・。しつけもついたまま。どっしりと重い、ちりめんの湿度。

 

 どうしようか・当分 悩みそう。 本洗い・とやらでもとれないだろうか・・?

「それでも着たい!!」なら洗張りに出すべきか・・。

 眉間にしわを寄せてたら、お師匠様がひとこと。

 「あのネ、いくらかは 思い切って片付けるのよ。アタシみたいになる前にね。」

 ・・いや・私がどれだけ溜め込んでも、先立つモンが限られてるから、そこまでの心配は・・・・・・・。

      「片付けてるのよ・コレでも・・。」と、昭和25年製の民家(二階建て)の、実質1・5畳のみが人に許されたきもの屋敷の主は、 深川育ちの音を爪弾かれるのでした・・。

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・・というわけで。

気を取り直して、

うちのボンさんの七五三、(ほぼ)無事にお参りさせていただきました^^

 午前中だけ、保育園にお願いし、「前夜に済ませる」はずだったお針仕事を何とかやっつけて(・・ほんと、やっつけ仕事でした・・。反省・・。)、と。

 自分で着るからこそ・の油断というヤツをひしひしと感じつつ、ダダッと「履いて・結って・塗って・羽織って・〆て・・・」何とか出来上がり。

 春の、次女の入学式以来の「正絹袷」の重み。(・・そういえば、みやざえもんさんのところでお話したんだった・・。この色無地と割烹着の胸元に、今日に主役がチョコの唇で割り印を・・。身の毛もよだつ体験でした・・。)

 一張羅の袋帯。二重太鼓って びしっと重い。気持ちいい。

 さて。お昼寝をさせてもらえずに強制帰国させられた「あんさま(越中語で 長男)」は

・・・すこぶる不機嫌!!うう・・まずい展開・・。

ホメホメでいこう!

 「は~い、もっちゃん、これ履けるかな~?」(・・小さい白足袋・・)

        「もっちゃん、きょうは、その”かにくつした”はかない。」

    きゃ~っ!ピンチだけど・かわいい~っ!!!カニくつした!!!!

 「みてみて!かっこいいでしょ~・鷹っていうんだって、このおっきい鳥さん!渋いね~!鼓にとまってるよ!きもの・好き~?」

         「もっちゃんがすきなのは ゆかたとたぬきだから。」

 狸のじんべさん、毎日毎日着てたよね・・。

 「ほら!コレね、袴って言うんだよ~!お兄ちゃんになった人だけ穿けるんだって~!かっこい~!!」

         「・・おにいちゃん・・?もっちゃん、おおきくなったから?」

  ををッ!好反応!!

 ここで、こどもごころを鷲掴みにする「小道具」の蓋を開けるワタシ。

 扇子大好きなボンさん、一気にご機嫌に・・。

 「ほ~ら!コレ、もっちゃんの刀だよ!!」・・と、懐剣をみせると、おめめきらきらで

         「かたな?また、つまらぬものをきってしまった、なの!?」

 ・・すみません。こんな小さな子供に「ルパン」見せてました。

 何とかお宮様に着いて(・・て、真隣なんですが)、心の中で大声で

        「頼むから少しの間・じっとしててくれ~~~~!!!」

 ・・と叫び続けながらも なんとかお参り終了・・。(着せ付ける話に比べて本題が短いのは、ワタシの記憶が乏しいほど気を張っていたからだと思ってください。 

 神主さまの背中に向かって ぼそっと

        「あのひと、おやぢ?」

 ・・とつぶやいたことなどは、特に記憶から抹消したいところです。ああッ!!しつけがなっておらんとです!!申し訳なくて千歳あめなどいただけません~~!

 

 帰宅して・・仏壇に「ち~ん」してから 光の速さで飴を出そうとするわが子をひッつかまえて「きもの脱いでから~!!!」。ああ、仕舞った!先に割烹着を~!こやつ、寒さでハナ垂れになっとるがな~!!(地が抹茶色なので・目立たないといえば目立たない・・って、そんな問題か!)

 「おりこうさんになるように」 と、飴さんと一緒に入っていた「かしこくなる鉛筆」は見向きもされず、床に放置。

ああ、くたびれた・・。ちょっと座ろう・・。

 と、そこへ、

   「おかあちゃん、そろそろ時間やよ。準備できたよ。」

 ・・・と。長女の声。 ああ、今日は三味線のお稽古日!!!

 大急ぎで着替えて、八尾の山に向かったのでした。

 やっぱ・普段着が気楽でいいやね^^:

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仏の顔も・・・

三度までじゃ~!

 う~んと頑張った、

      うちのボンさんの七五三

 ・・・の記事、コレで3回消えました~!!!

 なんにも・やばいことなんて・書いてないんだけども・・・。

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どうしてこんなに・・

似合うんでしょう・・ひっぱりが。

 今日はなんだか肌寒くて、かといって袷を着ると昼過ぎに暑そうな・・・。

 ・・で、薄手の型染め・民芸風のウールに単の引っ張りを重ねました。

 ワタシ、ホントに「昭和35年くらいのおっかさん」な着姿のひとなんです・・。縞木綿のうわっぱりが似合いすぎると自負しております。また・大好きなんだ、この感じ。

 うわっぱりって、太めの手首にしっくりくると思いませんか?(言ってて悲しい)

 こういってしまってからでは「ホントにほめてんの?!」って怒られそうですが、ワタシの理想の着姿って・・幸田文さんなのでございます。

 晴れ着でもさりげない、縞の着物にうわっぱりだとさらにいい空気を纏っておられる、そう思うのです。

 多分、人より骨太の手首。(いろいろ働かれたからでしょうか・・)うわっぱりの袖口から伸びる、その手がワタシのツボをぐいっと・・・・。

 それは、母のお正月の手元を彷彿とさせるからかもしれません。黄八風のウールのうわっぱりの手から渡される、祝い箸。荒れてごつごつした手に、いつもより華やかな指輪。「お正月なんだ^^」と嬉しくなりました。

 そして、「働くきもの」、「生活のきもの」がワタシにとっての「きもの」の定義だから、かも。

 幸田さんの写真を見ていると、畳の上を歩く静かだけど少し急いでるふうな足音が聞こえる気がします。

 ・・・と、しみじみと終わればいいものを、ワタシの頭の中は、

   今年の冬は、うわっぱりが1枚欲しいのう・・。

 そんなモンです。だってねえ、汚れるでしょう?袷じゃないと寒いし、そうなると乾きが悪いのが気になって。母が持たせてくれた縞のリバーシブルのは、かなりくたびれて、洗う度にあちこちお直し。長く持たせたいから、やっぱりもう1枚探すか・・。「オク」で・・。(かなりいいわけがましい)

 おお!こんなにゆっくり遊んでる場合か!!早く御飯食べさせて、寝ていただかにゃ!明日のお坊ちゃまの紋付の肩上げができん!!腰も上げねば!!・・でもって、私の色無地に、重ね襟をつけないと~~~!!半襟、きれいだっけ~?白足袋出して~、帯は一張羅の「じゅらく」でいくか~!!!楽しいけど、柔らかものは面倒だな~。顔も塗らないと きものに馴染まないしなあ・・。

 ワタシはやっぱり太い手首に太物のうわっぱりが気楽でいいな~^^;

 

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贅沢!!

古民家の贅沢・・

 主人の仕事の御用事で「民俗民芸村」にいってきました~^^

 今月末まで「染めと木工」展を開催していると聞いていたので、これ幸い!半幅を光の速さで解いて、しゃしゃっと青い紬の有栖川の帯に締め替えて

        連れてってくれっさい。

・・と頼む。染め打の木工だの古民家だのというと、ワタシが動かなくなるのは結婚前のたった一度の「立山博物館」でのデートで知っているので、ちょっと嫌な顔をしてくれたが、気づかぬ振りをする。

 

 ・・贅沢だなあ、と思う。このふっとい梁。柱。敷居だっていたずらに幅が広い。(必要な幅は今と同じなんだけど。)

 ああ、懐かしい匂い。実家の納屋や屋根裏部屋の匂いだ。死んじゃった爺様の匂いだ。爺様はいつも藁やコモのような匂いだったから。

今日はからリと軽い空気で、開け放った明り取りから金木犀の香りが流れてきて、とっても快適な屋根裏だったけど、コレが、北陸の重い雪の中なら湿った冷たい空気の家になるんだろうし、梅雨ならあらゆるモノがカビて相当な気まずさだったろう。だからこそ、季節感を吸い込んで人は育ったんじゃないかな。

 子供の頃、板の間の木目を指でなぞって遊んだ。な~んにもないのにず~ッとそうして遊んでた。 水が染みたら 甘い匂いがして嬉しかった。

 バンバという、屋根雪を下ろす道具は、うちの村ではまだ使われている。灰納屋がある家も時々ある。お蚕さんの棚や桶、押し切りなんかも残っている。 

 でも、もうすぐ忘れられてしまう。婆ちゃんたちが逝ってしまったら、きっと灰にされてしまうだろうな。

 「千様」のブログでやり取りがあった「つぶら」があった。感激したのは[nekotsubura]!!ネコの為のつぶらで、てっぺんと横に穴があけてあるの!!!

ねこがかまどの中で寝ないようにと考えたのかしら。・・にしても贅沢な!!おねこ様・じゃ!

  ワタシ、ただいま37歳。・・ですが、小学生の頃はまだ、「せんばこき」や「石臼」、ガラスの蝿取り」なんかが使われてました~!!!田舎ですからね~^^;

 古民家の中で・手紬の木綿の藍をぼんやりと眺めていたら、なぜかミシン油の匂いを思い出しました。夜中に 母が黄色い電燈の下で足踏みミシンを動かしていた、丸い背中。ちょうど学芸会シーズンだからかな。

 手あぶりや囲炉裏だけではさぞ寒かったろうとは思うけど、昔の暮らしにはワタシがしたいと思う贅沢がありました。またいこっと。

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あら・まあ!

・・酔っ払いが・・・

 怒られるのが心配で、『逆切れ』た様な顔でお帰り遊ばしました。

 「懐中電灯、くれ。」 「・・どしたん?」 「・・指輪、落とした。」 「?どこで?」 「そこ。崖んトコ。」 「・・朝にして。」

 このところ、どの指輪も緩くなって落っことしそうだ・と気にしていたんです。で、落としたのは、小指につけていた小さな銀のゆびわ。控えめな印象の割にはひねくれた形で、とても気に入っていたようでした。

 酔っ払いらしくきっぱりと、「いや、大丈夫だ!探してくる。」と暗闇に消えたものの、15分ほどであきらめて戻ってくれました。

             「あれ、元町で買ったよな。」

 ・・え、 そうだったっけ。 ・・ああ、そうか。長女がお腹にいるときに、主人のいとこの結婚式に出席するって、ふたりでいったんだった。初めて二人っきりで旅行したんだ、あのとき。

 で、元町でお買い物してて、露店のお兄ちゃんから買ったんだっけ。

 ふうん。よく覚えてるなあ・・・。

 朝一番に探す!・・と宣言して、さらに「・・プシッ。」と一缶。一体どこに入っていくのかな、この水分!

 92.5のピンキーリング。

 ワタシも失くしたことがある。失くしたくない指輪だった。露店のイスラエリ君がくれたクリスマスプレゼントだった。一緒にオーストラリアに行こうと言った。

 プラトニックだったからこそ、忘れられないのかなあ。

 暑い国をふらふらとさまよって、あげく、「日本の原風景」のようなトコロに住み着いた。国籍不明な布を巻きつけていたのが、10年経ったら きものに変わってた。

 明日のことって分からない。明後日やしあさってのことならもっとわからない。夜中に落っことした指輪と同じくらい、みえない。

 だからいいのかな。

    ふけゆく夜とわが身かな。  ・・いやぁ~~~~~っ!!!

 ついにきものとして使えないほどになった藍絣をうわっぱりに直しています。私自身もこうして手を変え品を変え、じわじわいくわよ~ん。

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逃した魚は

やっぱり大きめ・かな。

 ワタシは古着が大好き。既に人のからだで こなれてて、着やすいところが最高にいいのだ^^

 ・・でも、中々出かけられないので、お買い物は『ヤ*オク』が多い~!

 ネットオクって、やんない時は全くといっていいほど入・落札しないんだけど、どういうわけか『道がつく』時がある!!先立つものもないのに何で『ぽちっとな』をしてしまうんだ・私!!って・・。

 

 で、コレまでいくつかのお買い物をしてきましたが、あるんです、あきらめられない・のがした大物ってのが・・。

 ダントツは黄八丈の半幅でした。1500円のまま、『残り3分』に。まだまだ青かったワタシは『さ~て、あかんぼにおっぱい飲ませながら寝~よおっと^^明日の朝、郵便局行かなくっちゃ~^^』・・などと電源を落としました。 

 次の朝、パソコンを起こすと、彼女は100円アップでよそに嫁入りしておりました。

          い、いやぁ~~~~~~~~~っ!!!

 ・・何度思い出しても情けない・・。ホントに素敵な帯でした・・・。着物で黄八はもう・ちょっと恥ずかしいけど、帯なら・・ってうきうきしていたのに~>< (でも、ホントにアレは帯だったのか?実は伊達締めだったりして・・。負け惜しみ?)

 アト、もうひとつ。アンティークの刺繍の黒しゅす帯。画面を見る限り、とってもいい状態で、刺繍も丁寧。スレもないとのことだった。出品者もよさそうな人。ナノに、えっらく安い!!!!怖いほど安価!!! 

 暮れだったので、『ああ、お正月に向けて、こんな素敵な(老松やら 打ち出の小槌やら・・・。ワタシは欲張りなので、たから尽くしに弱い。)帯があったら・・。』と、つい人差し指に力が入りそうになったのだけど、いかんせん安過ぎる!なんか怖い!! 

 ・・結局その帯は何度かの更新の後、どこかへお嫁入り・・。ああ、私って小心なA型・・。

 そのほかにも、寸法がぴったり過ぎる麻の葉の大島とか、こげ茶の着倒したい紬とか、爆裂おバカな顔の河童の帯とか、さまざまございますが・・・・こればっかりは「縁」と「円」のもの。はい。どうしようもない理なんでござんすね。

 ・・・でも。あの黄八は、絶対ワタシに似合ったと思うのに・・・。縁が感じられたのに・・。

 きっといつか、あの落札者が『やっぱりワタシには似合いませんでしたので』って、出品してくれるわっ!きっと!!

 ・・情けなや、『必ず身請けに来るからね・・。』って間男のうそにすがるような、未練たらしいワタシなのでした・・。はぁ・・・。

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いろんなきもの

・・・なんだかよくわからん。

 ・・という「きもの」姿をちょくちょく見かける今日この頃です。

新しいところだと「うのさん」の白無垢。あちこちで物議を醸しているようです。ワタシ個人といたしましては、

  お宮参りの赤子の頭巾と涎掛けのようじゃのう・・。

そういえば、結納の時のフリソデが赤と黒でハート柄だったような・・あいまいですけど。

 

 あと、なんだっけ・・。幸田さんって言う歌手のお姐さん。以前とんぼ様が「手篭め直後のような肩べろ~ん!」という説明を下さった、あの着姿。

 ・・で、今、手元に「ブライダルフェア*モダン和装&ドレスフロアショー」という広告がありまして・・・これまたタイトルからしてなんだかよくわからん^^;

 

 『振袖+帯+長襦袢 振袖三点セット ご奉仕セット価格 157,500円』・・・のお写真が。 

 説明しよう。小さくひッつめた頭のてっぺんにぼわ~んとルーズにでっかくあんこを乗せて、赤紫の造花(ちらちらと揺れるビーズかざりもついてます)ON。

 メイクは色味が少なく、モード系。マスカラだけが強い感じ。

 半襟は黒地に白の小さな水玉模様。大目に見せて、黒バラのコサージュを中心に。

 長着は白地に黒で細かいトランプモチーフを並べて。赤色の列が少しあるのがポイント。

 帯は黒地に渋い金で三日月とお星様を描いたもの。前は結構上下をずらせて、幅を出してます。立矢なのかな。

 帯揚げは赤の総鹿の子。

 帯締めは赤地の真ん中に白い線を引いた四分。真珠の帯留。斜めに結びます。

 足袋は焦げちゃ。よく観ると小花柄。

 下駄は土踏まずまでの小さなもの。小町・・というよりぽっくりさん?鼻緒は黒地に花柄。

 中着はオレンジピンク地のものと黒地のもの。「どちらも」花柄。・・重ね着です。で、重ね着がなぜわかる?

 長着をふくらはぎまでたくし上げて、帯に挟んでドレープを楽しんでみたからです。

    

 ・・・コレは、一体どこへ行くための「ふりそで」なんだろう?

 足袋の色を見ても、裾をう~んとあげて、中を見せてるところを観ても、成人式には出られまいっ!!

 じゃあ、お友達と遊びに行くときに?振袖で?自分で着られるの?第一、この、足の半分までのぽっくりさんでは歩けまい!!

 「撮影用ですから」? でも、この写真通りの取り合わせが気に入ってしまうでしょう?そして、丸々この通りに買うでしょう?

        きもので、あそぼ! ・・とのコピーをこの呉服屋さんはいつも使っているのですが、今回だけは

         「分からんヤツをきもので弄ぶな~~~~!!」

 ・・と思いました・・・・。

 ワタシは、和洋問わず、普段着なら「自由に気楽に^^実験的にも^^」なんですが、相手があるとき用の装いは「基本が肝心」だと思っております。

 うのさんの白無垢や、古~いところでは小室さんの奥様の「茶髪の高島田」、そういうのは「個人の趣向」が「そうなのね」、一応ルールは守ってあるのね・・なんだけど、この広告の「20歳のふりそで」はだめでしょ~!!!正装じゃないでしょ~!・・・と、思った。ぞ。

 

 「モデルや芸能人」と、自分との境目がないのかな、今は。

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悩む~~~

 まことに悩ましい・・。

 娘が三味線のお稽古をはじめて 早や四月め・・。自ら「水泳やめてでも、日本の楽器が習いたい !!」・・と言い切っただけのことはあります。 

 「三味線」と「胡弓」の違いさえ分からずいたのが、今では三曲どうにか弾けるようになりました。本当にいいお師匠様にお稽古つけていただいて、幸せなことだなあ・・・としみじみ。 

 ・・で?ナニが悩みかと申しますと・・・。

お師匠様はきもののコレクターでもあります。「地震がきたら、きものの山につぶされて死ぬる!」なんてのが、しゃれにならないお住まいの状態。

 で、「これ、着る?」とさまざま下さる!!うわ~~~~!(済みません、お返しはいつもお野菜で・・・)

 「・・ナゼ?」と聞きたくなるほど、ぴったりな寸法のきものたち。愉快な柄の子供のきものは末っ子の心をわしづかみにしています・・。

 先日、「改築に向けて、大掃除!」と、大変な大仕事に着手されまして、またもやきものや帯をいただいてしまいました・・。

 で、その中に、私の好みを熟知しているとしか思えない、紫の紬(裾回しが江戸紫~~~~!!)が・・。

 「ああ、米沢よ。良かったら着て頂戴^^ただね、裏が糊うきしてんの。いやじゃなかったらどうぞ。」

 黄変なんて!そんなのもうもう、ぜんっぜん気にしませんわ~!

 ・・頂いてしまいました。「これもセットで・ハイ。」と博多の半幅やらちりめんの中着やらまで・・・。

  

 さて。このまま着るのは、せっかくのきものに申し訳ない。表地も八掛けもぴかぴかなのに、振りから黄色が覗くのは惜しい。安い胴裏買ってきて、仕立て直してもらおうかな。(近くに腕のいい・しかも申し訳ないほど激安のお仕立マダムがいらっしゃるのだ!)

 ・・でも。

いっそのこと、胴抜きにしてもらおうかな・・。いまどき、出かけるとやたらと暖房きいてて暑いからなぁ・・。

 しまった。ホントに悩み始めてしまった・・。どうしよう。さあ、どっち!!

・・・ここで、悲しい記事を思い出す。瀬戸内晴美さんが書かれたもの。アレは、事実だけにショックでした・・。

   「つむぎはやせぎすの女性に似合う・・・・・」

 そーなんですね・・。ワタシのような健康優良な肩幅には、どーも鎧のようにかさばるんでございますね~--;

 じゃあ せめて裏ナシにして、幅ったい感じを「薄ーい、絹1枚分だけ」でも削りましょうか・・・。

 この肉鎧を削るまでお預けじゃあ、着る日が永遠に来ないかもしれないもん。

 ・・やっぱ、胴抜きか・・・。

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実は昨日も・・

何度もコレについて、書いていたのですが・・

 ・・消えてしまうんですよ!!!許すまじ、怪しい現象!!

 

 ・・コレ・・というのは、某きもの掲示板の書き込み。燃えてます。かなりの書き込みです。

   娘の入学式に袴を着けさせたいので、いろいろ教えてください。

 ・・というもの。で、それに対してさまざまなコメントが書かれているのですが、おおむね

    袴はやめた方がいい!

 ・・と。理由もさまざまです。親はいいけど、子供がいじめられるかも、とか、式はコスプレの席ではありませんよ、とか、お手洗いが大変ですよ、とか・・・。

 その中に、個人的にとても気になるものがありました。

 6年間は長い。女の子のいじめは陰湿だ。学校は子供を預けるところじゃなくて、子供は人質と思え・とママ達は言う・・・・。

 人質?ワタシには意味がよく分からないのですが、学校や先生と保護者というのは、子供達の学校生活をよりよくするために理解・協力の努力をするもんじゃないのかな。

 甘い!って叱られるかな。でも、ワタシはホントにそう思ってるんです。

 先生だって、親だって、いっぱい間違う。誤解だってある。だからこそ、話をして、お互いの立場を知ろうと歩み寄ればいいことじゃないかな。少なくとも、先生は、人より多くの出会いを経験している職種の方だから、親よりキャパシティは大きいと思うんだけど・・。

 きれいごとなんかじゃない。現に、私の子供は長い長いいじめの中にあって、長くこらえてきました。今だって、不安材料は多々あるけれど、信頼できる先生とたくさんの話をして、少しずつ気持ちをラクにしてきました。

 着るものが違うから、考え方が違うから、からだのかたちが違うから、年が違うから、そんな違いをいじめの理由にするのは

               いじめられる人に原因がある

 ・・という論理ではないか・と思うのです。そして、ワタシはその考え方が大嫌いです。間違っていると思います。

 違いがあって当たり前。いじめていい理由など絶対に・ない。

  

 その方の娘さんは、袴を着るのは自分ひとりだけかもしれないと分かった上で、それでも着たいと言っているとか。難しく考えることはないのでは?お洒落さんなんでしょう。

 まだ時間はあるのだから、ゆっくり悩むのもいいんじゃないかしらん。

 ・・・娘の入学式か・・。私の場合・・・ナニを着るかは問題外でした・・。だって、義母の

                   「こーてやるでよ~^^」

 に、即、ひれ伏しましたからね~~~~^^;で、つい、冠婚葬祭マルチ型の紺のワンピースに手が・・。「コレなら流行もない!次女にも遣える!!髪飾りで華やかに!オッケ!!!」。一気に計算しているわが身のあさましさよ・・・。

 

 とにかく、子供の心ってのは広うござんす。一回着た皮1枚で6年うだうだいいません。云うのは、親・です。

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もったいないので

半襟は、片っ端から染めていきます・・。

 古着ばっかり着てるので、古い半襟がたまります。

 昔は「着るもの代の3割を半襟に費やした」とか何とか・・。ホントに素敵な半襟がいっぱい出てきます。 

 でも、当然 経年のスジ汚れが。

 勿体無い。こんなキレイな織やら刺繍やら・・。

 ワタシは風通の半襟がなんだか好き。首にすれてもやさしいし、いろんな織柄があってたのしいし・・。

 主人の祖母は結構きものが好きだったようで、普段着のおもしろいものを いくつも残してくれていました。「御身大きい」人だったようで、身丈、身幅の問題なし!裄がほんの少したりない程度だったので、適当に出して(いや、私なりに一所懸命直したんですよ、着たい一心で・・^^;)、毎日のきものとして大活躍しています。

 丸ぐけの 礼装用の帯締めと 刺繍半襟が出てきました。どちらもしみがあるので、本来の使い方はできません。どうしようかなと思案中。

 風通の白い半襟が数枚ありました。その中の1枚にひとめぼれ!!素敵なんです!小さな菊と唐草がやさしく織り出されていて、すこしつややかで・・・。

 当然のことながら、スジ汚れがあります。このままでは使えません。でも、衣紋抜きにするのは惜しい!(よほどのものは衣紋抜きにしたり、洗顔に使ったりしています)

 ・・駄目モトで染めるか・・。

 正絹だから染まりいいだろうし、ふっくらした色半襟にすれば毎日楽しめるし・・・。

 紅茶染めの可愛い色は、この柄には合わせたくない。みかんは何度も染め重ねないと好みの色にならないなあ。葉っぱを摘みに行こうにも、外は大雨洪水警報発令中・・。

 秋の色。少し日焼けしてしまった肌に馴染む色。一発でいい具合に染まるもの。

 ・・決定。コーヒー染めなり。

 コーヒーなら毎日毎日「がら」がでますからねぇ・・。(因みにワタシは ヒルスの少し酸味が強いのがお気に入り。ミッフィーちゃんのコーヒーポットに点ててます・・。)

 もったいない コーヒーがらと、もったいない 古い半襟。ワタシってなんてエコな方!!自画自賛!

 ・・そんなわけで、一発染めの半襟はとってもいい感じに染まりました。お勝手の小さなゆきひらで グツグツやってる私に 主人が、

    またなんかしとるな~(= =;)

 ・・・と、半ばあきれておりましたが・・・。

 染めるのって、面白い!まだまだ半襟はあるから、もっとやろっと!あ、絞りにしよう!たまねぎかなにかで。(因みに色止めは茄子漬け用のミョウバンです)

 今朝はとっても冷えたので、軽めの黒地ウールにしました。半襟はぼかした葡萄色。午後、歯医者さんに行く予定なので、帯はペタンコにはさんで。足元は茶地に雲が浮かんだ足袋。(底が濃い臙脂なのがお気に入り^^)

 秋はいいなあ・・。いろんなものが深まって・・・・。(子供達の朝寝も深い・・・)

 ・・おいしいものも多くなって、おへそも深くなったような・・・。

 

 

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しまった!

もうすぐ七五三やねか~(富山弁)!!

 末っ子はこの9月で4つになりました^^

 おかげさまでこの秋は5つのお参りを迎えます。

 「新しのん、もう買うた?ヒロ君(弟です)の袴一式とってあんで。お義父さんら気にしはるんやったらアカンけど・・。」

 勿論、即答「ありがとう!!」。

 確か、紫を感じる紺と白の袴だったなあ。8つちがいの弟。ボーズ頭でバッチリ決めて可愛かったなあ。

 ・・で、遠慮なく受け取ったのが実は昨年。「袴の心配はないし~^^」と高をくくっていたワタシ・・。ふと気がつけば10月6日!?

                い、いかん!!!!目前じゃないか!!

 ・・実は、ワタシの住む集落のお社には、常駐の神主さんが居られません。・・で、祭礼の日にだけ、遠くから来て、祝詞をあげてくださる・と。(ワタシの実家は全国的にも名の知れた神社の氏子だったので、神主が不在というこのシステムを知ったときはかなりのカルチャーショックでした!!)

 で、この集落内の過疎地のお社から、ご神体を預かる形で、二つのお祭りごとがあるのです。(そのお社の伝説がまた素敵^^)

 ・・そんなわけで、私の子供達の七五三は10月のお祭りの時に「繰上げ」でお願いしています。(事前に連絡しておくので、ちゃんと千歳あめを持ってきてくださいます^^)

 ・・・そして、その日というのが10月17日なのでした!ヤバいッ!小間物あったっけ?それに、ワタシの着る物も全く考えてないじゃ~ん!!!やわらかもの・ってことだけで~~~!!!!(ソレは当たり前)

 数えで五つ・・。早いなあ・・。大きくなったんだなあ・・。(・・ワタシも年を食ってんのね・・)

 「おいッ!おかあちゃ~んっ!こっちこいっていってんだ~~!!」・・と、偉そうなよびつけかたをして、「・・・おちっこ、ひとりでしてきたの、おりこさん?」・・と子犬のようなまなざしでご報告。おりこさんじゃのう・・。

さて、準備しよう。

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食欲の秋

・・ペットじゃなくって~・・。

 いずれ「潰し」て牡丹と呼び名を変える運命にある、我が家のいのししたち。

 彼らにも「食欲の秋」が・・というよりは、人間よりもずっと早くから、それがやってきていたのです。

 暑い盛りには

   「ぶい~~~・・・・。」

 ・・っと文句を言いながらカラムシ(苧麻)をたべていたのが、単の声を聞くや、   

   「ん、んごッッ!!!ぶご~~~~ッッ!!」

 ・・と暴れるように麩のくずを喰い散らかし、カボチャやら青いままの柿やら傷んだ梨やら・・・・とにかく「食う!食う!!食う!!!」・・という始末。

 食べて、けんかして、穴を競って掘りあって、ぬた場で泥まいて、ドンドンおおきくなってゆく!!!毎日おおきくなっている!!

 ・・ッ、辛いです。えさのやりくり。でも、美味しいものを心を込めて与えてこそ、おいしい牡丹ちゃんに育つのです。がんばらなければ・・。

 そこで、村の役場で農業に関っている主人が、「りんご園のくず、もらってみるか~?」。

 おいしいんですよ、うちの村のりんご。その、摘果、落下したくずならきっとうちの牡丹ちゃんたちも大喜びです~^^

 山越えて、行ってきました、りんご園。

 谷に沿うように下って生えるりんごの木。谷を越えて、向かいの山はなだらか。日本画のように やさしくかすんだ空の青。空気にとまってるような赤とんぼの群れ。窓全開、鍵挿しっぱなしの軽トラ。

 い、いかん。何しにきたのか忘れとる!

 作業中のおじさんたちに挨拶をして、さかさかとりんごを拾う私。

             ああ、いい香り・・。

 ・・と、うっとりしてたら

              え?なんか・ちがうにおい・・。

 足元見たら、どーぶつのうん*やんけ!!!!うおッ!柿の種だらけ!!!!

 きっとお猿さんでしょうね・・。ええ、そうですとも!もっとおおきなケモノであってはならんとです!!

 主人が3日で空にした、ヤンキービールのボール箱いっぱいのりんごを車に詰め込んで、私は自分ちの山に逃げ帰りましたとさ。

 勿論、りんごは大好評!

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いいじゃん、

秋だから・・・。

 昨日、念願の「華麗な近代美人画の世界」展にいってきました~^^

 郵便局やら暗いニュースやらに溶けそうになってる場合じゃない!私は生きる!

 ・・まあ・そんなわけで、実家に用事があるついでに、思い切って高岡市に足を伸ばしました。(実家から高岡へは近いのです。)

 想像しただけで鳥肌モンですな~、美術館いっぱいにきもの美人がずら~~~~ット並んでるんでしょう!?ひゃ~!どうしよう!!

 私は、絵のことってよく分からないけど、清方さんとか深水さんとか、清さんとか、松園さんとか・・・そういう方たちの本物が拝めるというと「え・なんかすごいのね。いってみたい!!」とミーハーなんです。

 予想最高気温は25度とのことだけど、私は恒温動物としてはかなり上級なので、袷でいきました。(要は、あんまり気にならないんです。暑いだの寒いだのが。)

 気分だけでも優雅に、って白地にエメラルドグリーンの細かい鹿の子に一輪お花を絞りで描いた古布の半襟。薄茶地に、よーく観ると渋茶と紫の格子が入った紬(裾回しは紫^^)、帯は縁に濃い紫、地にやさしい紫で花織調の柄、の京袋。帯揚げはざっくりインドシルクの、濃い緑地に白い菱型が抜いてある紬。(・・て、ただのミニマフラーじゃん!!)帯締めは古布のからし色の鹿の子と、紺色の亀甲の地模様と半分ずつのまるぐけ。

 下駄でうるさくしたらご迷惑なので、久々におじょり。細い鼻緒がレトロな、主人の祖母の形見です。黒・紫・茶と2センチくらいずつ順繰りになっててお気に入りの鼻緒です。足袋はベージュ地に・細~い線でカタバミか何かが散らしてあるもの。殆ど無地です。

 手提げは「長女の」宝物、古布の大島と、菊模様の羽裏を継いだもの。可愛いのです。勿論勝手に拝借です~^^;

 ハイ。私は紫と茶と緑が大好きなオナゴです。柄は格子か縞か絣が多く、お花は帯に使うのも「は、恥ずかしい・・。」のです・・。藍木綿を着せたら右に出るものなし!しかも背景は棚田か段畑か?!という風体のひとなのです。

 ・・・着上がって、すでに「ああ・楽しかった~^^」という気持ちになっていました。ち・違うだろ!今から出かけるんだろ!!

 山奥に暮すごくごく普通の主婦にとっては、「美術館に行く」って、それだけですんごい催事!!「景色がみたい」なんて、ほいッと外国にいってた、アレは一体どこの誰だったのかしら・・。

       ・・本題。

 絵をいたわる為の弱い照明は、もうそれだけで私をしあわせ~なきもちにしてくれました。疲れ果てるんですよね、異様な明るさって・・。

 薄暗いと、美女達の肌がさらに美しく見えます。

 はあ・・・。どの女性も皆、涼しい風をおくってくれました・・。

 櫛目の美しいおぐし。白いえりもとから覗く紅絹の赤。仏さんのようにふんわりと立つ 足のゆび。描かれてるのは花街の人が多いから、ほんとはこころの中にはいろんなごつごつしたものが詰まってたりするんだろうに、お江戸のひとも、都のひとも流れるように立っている。

 焚き染めたお香の香りがするようなひと。おしろいの香りがするような人。遠くで三味線の音がするような人。足元の砂利のおとも聞こえてくる。

 個人的には「伊藤小は(漢字、出ません)」さんのきものの取り合わせがとても好き。

 

男の人って、包丁握って大根ぱんぱんッとやりながら、子供達にも目を配る「肝っ玉母さん」と、「ああ・・・、傘が重いわ・・。」で、危ないものは針しか触らないような「貴婦人」と、両方が好きなのかな。

 絵描きさんが、あの美しい女性を描いている時って、一体どういうこころもちなんだろう。

ふと思い出したけど、「百人遊女」って漫画を読んで、それから「さくらん」を読んで、

                  「・・・ん?」

・・と、違和感。その後、「大門パラダイス」とか、いろいろな「おいらん」モノを読んで見たけど、男の人が描く花街の女性って、みんな、どこかがすれてない。「少女の気高さがのこっているはず!」っていう心の叫び(笑)がにじみでてくるの。

 で、女の人が描くのは「見世」に出さない、「これでもか~~~~!」って、「カオナシの吐瀉物」のような部分・・・。

 でも、おとこの「オナゴ」は男の為に泣きながら死んじゃう感じで、女の「オナゴ」は「1回泣いたから今度は自分のためにしか泣かんぞ!」。(私もこういうほうが馴染むと思う・・。)

 あの、美しい絵画の主人公たちも、生き生きとしたたかだったり、はんなりとすっとぼけてたりして生きていたのかなあ。

 そんな風に考えると、昨日の美術館いっぱいにずら~~~~~ッと並んでいたのが実は狐の絵だったような気持ちになるぞ・・。

 でも、本当にすてきだった。

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いかなきゃよかった。

この秋取れたての新米を、田舎を離れたおじさんたちに届けようと郵便局にいきました。

 昨日は、便を考えて隣町の局に行ったのですが、今日は嬉しい贈り物をするということで、「いつもどおり」、村の郵便局へ。

 重いお米と、自宅で記入済みの送り状を抱えて「いつもの」ふるいドアを開けました。

 「いらっしゃいませ。」と声をかけてくれたのは、局長さん。のみ。

 「・・・こんにちは。・コレ・お願いします・・。」。

 大きな声では言いにくい。だって、ほかに誰も・いない。

 いつもの親切な局員さんたちが、いない。端末も1台しか残ってない。あらゆるポスターがはがされて、しらっちゃけた壁がぺらんと広がってる。たくさん並んでたデザイン切手は「民営化記念切手」のみに。

 ゆうパックのコーナーに「ご案内」という紙切れが貼られていた。

  「これまでと変わりなく・・・・・少人数で、間違いのないように致しますので、今までより少々お時間が掛かることもあるかと思いますが・・・・・云々」

 局長さんは慣れない仕事と空気の中で、お米袋の採寸をしたり、代金の計算をしたりでいつものような楽しい会話はないまま。

 「ハイ、有難うございました。ああ、この伝票、同じ送り先なら1年内は割引できるから、とっておいてね。」

               一年後、ここは、もう、ないよね?

 クチには出せないけど、確信してしまいました。

 帰りに、真鍮のドアの取っ手を握ったら、目の前に張り紙が。

    郵便局でお仕事しませんか?難しいことはありません。親切にご指導いたします。

 ここにいた人たちはどこへ行っちゃったんだろう。

 「公社」になったとき、何かをごまかすかのように音楽が流され始めた。そして、今日はそれがなかった。電話の音もしなくなった。人の気配がなくなったんだと思った。

 ・・・誰がこんなことを・・?この村に住んでいてはいけないの?私達はここでしか暮らせないのに。私達はここが大好きで、ここで仕舞っていくつもりなのに!!!

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おいもほり遠足

明日は末っ子の「芋ほり遠足」^^

 ・・なので、お弁当持ちです。

 私は、マイバッグを持っています。

 私は、お箸をかばんに入れてます。

 私は、生協をメインに生活しています。

 私は、古きものを着て暮らしてます。

 私は畑を少しいじってます。

 私は・・・一見、エコおばちゃんです!!

なんだかこうして書き出すと、すんごい「暮らしに真っ向!」みたいじゃ?!

ちがいまっせ~。マイバッグなのは「買いすぎ防止」になるから、とか「増えたら分別めんどくさい」からだし、お箸持ってんのは「割り箸の味」がだいっきらい(あの、独特のだしのきいた味・・鳥肌!!)だから、だし、生協取ってるのは「台風でもきてくれる安心感」が大きいから・・。古きものを着てるのは、嫁家に「ほんとのふだんぎ」がいくつもあって、「洋服と違ってシーズンごとに買いに出なくていい!!」と気づいたのがきっかけで。畑は「ご先祖さんが苦労して残してくれた地面だし、まねごと程度ならやろっかな」・・。

 ・・まあ、そんないい加減な私ですから、「買ってはいけない」みたいにリッパなお弁当は作りません^^;

 イベントのときは赤ウインナー・解禁です。赤いです。食べ物の色じゃない。でも、肌色のたこさんウインナーより・たのしい。だから、いいんです。

 赤ウインナーは「パトカーおにぎり」のパトライトとしても活躍します。

 あとは「ゆでうずらたまごのひよこ」とか、「赤ウインナーとキュウリのチューリップ」とか「ブロッコリスカートの怪しい人形(頭はだしまき)」とか・・。

 「バランスの取れたお弁当」なんて、私のような「おべんと苦手!」なダメ主婦に作れるはずもないのです・・。

 子供がお弁当箱の蓋を開けた瞬間の顔を思い浮かべながら作る・それが私の精一杯!ホントにお弁当ってむずかしい!!

 私はお勝手仕事が大好きで、1日の半分以上はお勝手にいるのです。お料理ってほんと・おもしろい!

 ・・なのに・・お弁当と聞くだけで「・・ウッ!ど、どうしよう。」。

ちいさ~な入れものに美味しそうに食べ物をつめる。な・なんて高度なんだ・・!

長女が保育園に入った頃は、必死でした。「う~ん、う~ん****あれッッ?おかずの種類が多すぎてつめらんないじゃん!」。

・・アレから5年。今じゃ「頭は通すな。」って感じです。

 ただ、自分が幼い頃、(添加物にはこだわりを持たない)母が作ってくれた、やたら可愛い鶉のひよこだけは「外すべからず」と思って作ります。「よりべん」になってて、黒ゴマのお目めが あさっての方向むいてついてたりするのもなんかよかったなあ。

 ボロ着物を解いて作った「マイバッグ」ぶら下げて、お買い物に行こう。お菓子は200円って「えんそくのしおり」に書いてあったな。お天気になるといいな、明日。

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袷の季節が・・ : ふたつめ

秋ですね。

 我が家はいわゆる「兼業農家」。うふふ・・。夕べ・・炊きました・ 新米!!

 新米に敬意を表して、おかずはおでん。(・・どう・表しているのかは・・) 

 と、秋茄子のお漬物と、甘めのたくあんと、ほうれん草のおひたし。お味噌汁は大根の皮とお麩でした。(秋刀魚の塩焼きにしたかったけど、高くて手が出なかった~。だって7尾要るんですもん・・)

 いいお米の時は、研いでる手触りで判ります~^^しっとりとやわらかい、つやつやのお米。

 今年はお天気が荒くて、あまり量は採れなかったようですが、味はとってもいいですよ^^

 今年もこうして家族そろって美味しいお米が食べられたなぁ・・って嬉しくなりました。(心の中は豊かなのに、『あっ!こら!こぼしてる!もったいない!』だの、『背中伸ばしなさい、お行儀の悪い!』だの、相変わらずのガミガミ婆ァなんですな・・)

昨日は『新米炊くぞ~!』って、朝から気合が入っていたので、着るものも新米モード

真ッ黄色地に みかんや黄緑、白、こげ茶をかすれた色合いで、よたよたとした立て涌風の格子柄(くどくてわかりにくい表現ですみません)が織り込まれた・秋色の木綿。ウコン色・・なのかしらん。

 御飯が炊き上がるまでのひと時は、大根の下茹でなどもしつつ、子供達の秋物を出したり、「まだこれ着たいのに~ッッ!!」と暴れる次女と戦ったりと、「静かじゃない」里の秋です・・。

 ・・そういえば、「里の秋」の「とうさん」はご無事で戻られたのでしょうか・・・。

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袷の季節が・・

ここに、1枚の「ご利用明細票」があります。

 朝、末っ子を保育園にお願いしたその足で、隣町の「郵便局」に向かい、送金してきたのです。

 「・・ん?」。口座間の送金の手数料が0円なの?アレコレさんちの振り替えには80円。

 あ。ゆうちょ銀行になってる・・。

 都会の方達には「郵政民営化」って、生活に影響ないどころか、さまざま「節約」できていいよね・ってかんじなんでしょうか。

 私が住んでるところではここ数年、本当に不自由になって、気持ちが沈んでくるほどでした。

 まず、送金に「隣町」の、しかも二軒先の郵便局にいかなきゃならなくなりましたし・・。山ですから、「農協」と「郵便局」が頼みの綱でした。こと、郵便屋さんは、昔からの顔なじみで、足のないお年寄りにとっては家族並みに世話を焼いてくれる大切なひと。

 「馴れ合い」で悪いことをする・って思う向きもあるかと思いますが、そこは「人の目」があって、自浄してきました。

 私は、嫁いで、まず、郵便局にいき、通帳を作りました。「競争意識がなくてダメ!」と**委員会で叫んでいたけど、そのほのぼの親切な空気が嬉しかったのを覚えています。

 嫁家の親戚に荷物を送る、なんてのも、戸惑う私に親切に教えてくださった局員さんのおかげで覚えていったし、義母の年金のこともそうでした。

 ・・まず、集配ができなくなって。荷物も融通が利かなくなって・・。子供達の「学校貯金」もこの夏で取りやめになりました。歩いてゆけないお年よりは年金を受け取りにいけません。今は、村内のデイサービスのバスにちょっと寄り道をたのんでる人もいらっしゃるけど、そのケアがいつまで続くかは疑問。「市」に呑み込まれて仕舞ってからはケア施設のトイレットペーパーも切れがちだっていうから・・。

 隣町の郵便局は大変な込みようでした。笑っている人はひとりもいなくて。

 「コレは、こういうものだ。」と、こどもの頃からそこにあったものが消えていく。

 この村に初めて郵便局ができたとき、この村にはたくさんの人がいて、わけも分からず子供達ははしゃいだのだろう、紅白のお饅頭なんか配られて、大騒ぎだったんじゃないかしら・・。

 ささやかな幸せがどんどん消えていくこのごろ。メールは本当に便利だと分かっているけど、「用件」としての使い方しか私には馴染めない。「受け取って」、「大事に封を切って」、「便箋を取り出して」、「ひろげながら、便箋の模様を楽しんで」、「手紙を読む」。

 読み終わって、「便箋を畳み」ながら、「アレッ」と思って、「また開いて」、「読み返して」、「改めてたたみなおし」て、「封筒に仕舞う」。

 私は何かと叙情的に受け留めがちで、なかなか先にすすまないから、ちょっと娑婆におしりがおちつかない。そんなときは、中学の公民の先生のことばを思い出す。

          家庭とは、社会における、最小の単位である。

・・今日は衣替え。末っ子はうわっぱりを着てお教室に駆けていきました。お姉ちゃん達からのお下がりで、ついにボタンがなくなって、昨日あわててつけたのが、主人のガクランの渋~い金ボタン!生意気に見えておかしかった!しかも、ミニカーで遊びながらの鼻歌が、

 ま~・てぇ~・ど・く・ぅ~・ら・セ・ぇ~・ど~・・・よ、宵待ち草!!

折りしも、お気に入りの古いボルドーの銘仙に着替えているところだったので、一瞬の時間旅行気分を味わってしまいました。夢路風の美女に「変身」できたらいいのにね。

 

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