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夏休みは・・

なんだか叱られてばっかりだったような・・。

 まず、終業式から帰って、母親に

     「通信簿、どやった?」

 ・・キーン! と心の臓が凍りつく瞬間。毎年だから進歩がない・・。成績にうるさい父親に

一晩こってり絞られるのがお約束。

 せっかく得意な教科があっても、算数たった一つで足を引っ張ったら勿体無いだろうが!!

・・という内容を、たとえを変え、時にはなだめるように、時には諭すように、しかし大半は怒鳴るような恐ろしい口調で・えんえんと聞かされるのでした。

 ま、結局私にとって算数とは、一生越えることのできない、そして、越えようとも思わない、関りたくもない敵として存在するのでしょう・・。

 で、通信簿の嵐が過ぎた頃、「ラジオ体操とプール」以外、なんにもしてないレイジーな私を、第二の嵐が襲います。毎年・です。

 不思議なことに、母親というひとは、

                「宿題、したの?」

・とは、殆ど聞きませんでした・・。そして、一切お手伝いもしてくれません。ただ、

          「部屋、かたづけなさいんか!」(関西のひとです。)

 ・・と、突然、火がついたように怒りだしまして、ソレが恐ろしい!!

その怒りは夏休み中、何度となく私を襲いました。きれい好きの姉は「まるちゃんのお姉ちゃん」のように馬鹿に仕切ったまなざしを私にくれます。

 ・・家族でお出かけとなりますと、これまた私の叱られネタ連発です。私は迷子のプロでした。ふと、お店の窓に「わあ、素敵なガラスのコップ!」と飛びついて、うっとり鑑賞。ひと時おいて、

  「ねえ、おかあちゃん!このコップきれいやね~^^」

・・と、隣にいるはずの母に話しかけると・・・・知らないおじちゃん。マイガ~ッ!!!

・・その瞬間と云ったら!一瞬にして、やかましかった蝉の声も聞こえなくなり、足元が抜け落ちたように感じる・・!

私の紛失に気づいた両親が血相変えて戻ってくる。そして、姉が「ばかビーム」を容赦なく発射している・・。

 なんか、夏休みって、切ない。甲子園の終了サイレンで振り返る、宿題の山。すだれの縞々の影にあわせてえんぴつを並べながら転寝してしまい、ひぐらしの声で目が覚めたら

 『鉛筆、床にほかしたら 危ないやろ!片付けなさいんか~!』

・・こどもには、うまく説明できないせつなさがある・・。

 戦争の恐ろしい・悲しい話を見聞きして恐怖におびえてじわじわ泣いてたら

 『おかあちゃ~ん!ゆんちゃん・まためそめそしとる~!』

・・と姉が告げ口。(泣いてるだけでなぜか叱られることもあったぞ?)戦争が怖い・と口にするのも恐ろしく、だらだら泣いておりました。

 さて。先程ワタクシ、娘二人に一喝いたしました。それは、

   『何回云っても、お片づけもお手伝いも宿題もしないで、ウンガ~ッ!!!!』

・・・といったようなものでございます。成績に関しては、一切コメントはしません。がんばった?くらいです。だって、いまの通信簿なんて、全く当てにはならない。毎回『指導方針』が変わると見えて、やたらほめる年があったり、厳しい年があったり。(担任の方針ではありません。二人の通知表を比べても、基準が同じなのがわかります)

 ・・突然『片付けなさいんか~!』と叫んだ母。アレは、何度もこらえていたのが爆発した物だったのね。いまなら・わかる。宿題にノータッチだったのは、『先生の目』を気にしない・おおらかさの賜物だったのかも。(よそのお母さん達の奮闘振りを見て気づいた)

 ・・そして、迷子の私への怒り。コレはきっと、『何度もやらかしてるのに、また、この子から目を離してしまった』自分たちへの憤りもあったんだ。何度目かのあと、父は怒らず、

『ゆんや。お前はただ、おもしろいモノを見つけて、ソレを見とっただけなんじゃな・・。』

  ・・と、私のあたまをなでてくれた。それきり、私の迷子は止まったと記憶している。

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