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花嫁衣裳・・・。

もう、丸十年!

 ・・・も・前の話ですが・・・。このところ、なんだかテレビでもおめでたいニュースを耳にすることがあったりして、(・・というか、意識的に明るい話題を気に留めるようにしてるかも)自分の結婚前後を思い起こしてみたりします。(遠いまなざしで・・。)

 仕事と車(ジムニー・ラヴ!!)に燃えていた当時の私・・。ふと、『今、結婚しないときっと一生独身だ。子供が欲しい!結婚しよう!』と思い立ち、即座に電話をしました。

『今、独身?または彼女いる?』。

『え~っと、彼女・・いるけど、だめになりそうなところ。』

『ああ、でも、いるんだ。じゃあいいや・またね~^^』

『待った!話が見えん!誰か紹介してくれるつもりだったの?』

『うん。私。』

 4ヶ月後には貸し衣装屋さんにいたのでした・・。

式は、嫁ぎ先のお仏前ですることにしていたので、単独で準備。たまたま仕事先の近くで『新築・移転オープン!』の衣装やさんがあると聞き、母とでかけました。

当時の私は普段にきものを着ることはなく、それほど思い入れているとは自分自身知らなかったのですが、衣装やさんと話し込み、意気投合。

『白無垢と黒のお引きを着たい。色内掛けはいらない。』

『よし!じゃあ、黒の衣装を一枚仕立てよう!比翼もつけて、レトロモダーンな感じで。好きな色は?』

『紫と辛子。かんざしは鼈甲だけが好き。』

 予算の都合もあって、白無垢は『オープン特別価格』コーナーから選びました。・・が、その中に一枚、ずばぬけたものが・・・。

『・・コレも、このお値段ですか・・?』

『え?ぁ・それは違いま・・・いや・いいや!そのお値段でお貸ししましょう!ご祝儀・ご祝儀!』

 式の5日前に、大きなトラブルがあって、私は嫁ぐ前日まで親元に帰れませんでした。その時の両親の心境を思うと、今でも胸が締め付けられます。

 式の朝。4時前に起きると、母がにゅうめんを用意してくれていました。早春の、冷たい雨の朝だったので、温かい湯気が本当に胸に染みました。

父に『・・とーちゃん・・』と挨拶をしかけたら、『いやぁぞ!いうな!』と。

家を出る時、お仏前で父と並んでおまいりをしました。『とーちゃん。ありがとう。』と云うのがやっとでした。

『善く似あっとる。お前はおかあちゃんに似て、きものがよう似合う。』

『ご祝儀』の白無垢は、本当に美しくて、着心地もとても^^。瑞雲と飛翔する鶴のシンプルな柄です。目じりと口紅、そして元結に少しの朱が効いて、理想通りの花嫁姿になれました。きものもかつらも思っていたよりずうっと軽くて、違和感はありませんでした。

念願の『黒のお引き』は、本当に潔い、冴えた黒地に意匠化された大きなさくらが肩や裾にひろげてありました(ヒロミチナカノだったらしい)。比翼はおとなしい金。帯は紫と金の斜め縞を立て矢に。帯揚げがあざやかな紫の絞り。帯締め・はこせこ・扇子・懐剣は渋めの金。かんざしは鼈甲のみ。華やかなタイプではない私をきりっと見せてくれました。

仏式でしたから、お寺さんからお念珠を頂きました。主人は大粒の翡翠。私は小さめの水晶です。大切にしています。

 実は、洋装も<写真だけの結婚式プラン>とやらで着たのです^^;ひと目で『コレ!』と決まった、イタリア製のシックなシルクのまっさらなドレス。デコルテとそでにオーガンジー、大きなカフスが知的な雰囲気!胸元と裾周りに凝ったレースがあるのみで、本当にシンプルビューティー。アクセサリーはボンネットと真珠のピアスだけにしました。主人は『男なんて、おまけだからな~』といいつつ、ブルーグレーの素敵なタキシードを着て、結構うれしそうでした。

ドレス姿を見た主人は拍手をくれました^^(あの頃はウエストというものがあった)

 ・・・でも、式当日はな~んにもコメントなかったなあ(ーー;)

白塗りの私を見た姉が『・・し・志村けん?』・・・と、賛辞を贈ってくれたけど、もしかして、主人もそんな風に感じていたのかも・・・・。だったら、ちょっと・立ち直れない・・・。

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